2017年8月9日水曜日

本日8/9は長崎の原爆投下日です。


昔、社会の時間に習ったことがある。太平洋戦争(第二次世界大戦)は、日本が真珠湾攻撃をしたから始まって、原爆投下によって終わったという風に。これが間違いであると知ったのは高校になってからである。太平洋戦争はアメリカの挑発によって始まって、ソ連の参戦や原爆で終わったのではないということである。

戦前のアメリカは日本とさして変わらない国力だったが、日露戦争で国力が落ちた日本に何かと因縁をつけてきたのだ。満州鉄道をはじめとする中国大陸における利益をアメリカにもよこせと言ったのが最初でしょうか。当然日本は拒否する。するとイギリスに対して日英同盟を破棄しろと言う。日本に経済制裁を行う。日本の孤立化を図った。どうも日清戦争で国力の落ちた清国を植民地にしたかったようなのである。そして「有色人種差別」を行った。ヨーロッパ戦線はともかく、太平洋戦争の実態は、「白人国家」と「有色人種国家」の争いである。この戦争は真珠湾攻撃の約20年前から始まったのだ。

さて、日本の敗戦は、1945年3月~5月の東京大空襲以前に決まっていたので、6/23の沖縄上陸戦、8/6の広島原爆、8/9の長崎原爆は不要な攻撃であった。
アメリカで問題となった真珠湾攻撃では、2,382人(内民間人37人)の死者があった。方法の是非はともかくもこれは、日本軍とアメリカ軍の戦闘である。
戦争終盤での東京大空襲では約10万人、沖縄戦では約20万人、広島原爆では被爆者も含め約56万人、長崎原爆では約17万人である。合計約100万人であるが、これはほぼ全部が民間人であるから戦闘ではない。日本にはほとんど戦力が残っていないのだから戦闘になりようがないのだ。何せ、竹槍でB29と戦えと言っていたのだから。

太平洋戦争は原爆で終了したのではなく、東京大空襲以降は100万人の大虐殺である。ヨーロッパ戦線でのドイツの志望者が60万人であるから、わずか半年に満たない間に手当たり次第に殺したという感じである。

広島原爆より長崎原爆の方が破壊力が大きかったが、長崎の人口が広島より少なかったことと地形が複雑だったことで、被害者が少なかったようである。最初は長崎ではなく北九州(当時の小倉市)を目標にしていたようだが、天候の都合で長崎に変更されたと聞く。もし、小倉市投下となれば、広島以上の被害が予想される。
本日、長崎原爆投下の日に、アメリカの反省を求めたい。ちなみに当時のアメリカの有識者は、ヒロシマ・ナガサキ原爆投下に反対をしていたということである。

なお、日本でも当時原子爆弾の計画があったらしいが、開発が遅れたことと、非人道的な兵器についての理解が得られなかったため、中止されている。


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