2017年7月26日水曜日

偽者(ニセモノ)


もし、あなたの親しい人が顔がそっくりな別人だったらどうしますか?あなたは特にこれといった具体的な理由はないが、確信めいたものがある。自分の周囲の親しい人たちがそうやって偽者と入れ替わっていく・・・・。SF小説にありそうな設定だが、実際にそう感じている人たちがいる。不思議なことに本人は、本物はどこに行ったとか、どのようにして偽者と入れ替わったとかいうことには、とんと興味がないようである。ただ、偽者がそこにいるという確信があるだけなのだ。

もちろん親しい人は偽者とは入れ替わっていないが、そう感じてしまう病気を、 「カプグラ症候群」と言う。認知に関わる精神疾患の一つで、「妄想型統合失調症」に多く見られる症状である。

周りの家族にとってみれば、これは少々厄介な症状である。
「私はあなたの妻です」と言っても、
「嘘をつくな!お前は俺の妻ではない。口の形がちょっと違う」
とかなんとか因縁をつけて、自分をだまそうとする偽者を暴こうとする。本人は、妻が偽者だという確信があるのだから、どうしようもなく困ったものである。だいたい、「統合失調症」は、自分が病気であると思っていない人が多いから、なおややこしい。周りがなんとか医者に行かせようとしても説得に応じないのだ。

原因は脳の器質障害が原因といわれているが、どうもはっきりしない。認知に関わる精神障害と言われているが、ただの妄想だという説もあるぐらいだ。

治療法は、併発している病気を治せば良くなっていくことが多いが、医者や看護師も偽者と確信している場合は、治療を受けること自体が難しく、なんかとっても邪魔くさそうなことになってしまう。困ったものである。



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