2017年6月28日水曜日

フォッサマグナという言葉は恥ずかしい


フォッサマグナって知っていると思う。糸魚川・静岡構造線と柏崎・千葉構造線に挟まれた地域のことで、日本列島の折れ曲がりにある地溝帯(周囲より低い土地)のことである。
ところが、明治維新となったものの、まだ学問が発達していなかった明治時代、海外の学問を勉強しようと多くの学者を日本へ招いた。いわゆるお雇い学者である。

野尻湖を闊歩するナウマンゾウの親子
このとき日本に来た地質学者に、ドイツ人のナウマンという人がいた。この人はナウマンゾウに名を残しているので、知っている方もおられると思う。
ところが、この人物、性格はかなりアレだったようで、傷害事件を起こして罰金刑を受けたりしているらしい。性格はともかくも、学者としての腕は確かだったようで、ナウマンゾウの他に、日本列島の構造の研究、日本の地質図の作成など多くの業績を残している。しかし、この日本列島の構造が問題なのである。

このナウマン、日本の地質構造を研究し日本列島の折れ曲がり部に大地溝帯があるのを発見した。前からあったのだが、発見でいいだろう。アメリカ大陸もコロンブスが発見する前から存在していたのだから・・・。ともあれ、大きな発見である。これが日本の構造地質学の基礎となっていることは否めない。しかしながら、ここであの残念な性格が現れたのだ。

こやつが「フォッサマグナ」と言ったのである。
これはラテン語で、Fossa magnaとなるが、Fossaが「溝、ドブ」、magnaが「大きい」という意味である。直訳すれば「大きな溝」であるが、これをどうも「開いた臭い女性器」の意味で使ったらしい。そういえば形もなんとなくそのように思えてくるのが、男の性である。多分ナウマンは、日本人にはラテン語など分からないと思っていたのかも知れない。品のない軽いジョークだったのかも知れない。それがその通りラテン語を知らない日本人が、そのまま受け入れられたことから、間違いが始ったのである。
このことを講演会で日本人を無知・無能と嘲笑し、森鴎外と論戦したのは、その筋では割と有名な話である。

今でも「フォッサマグナ」という言葉を聞くたびに、このような言葉が公然と教科書に載っていることを恥ずかしく思う。


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